【ITパスポートの試験】

試験の特長を紹介

ITパスポートの試験の特長

●学生の受験者が4割を占める試験

2010年度春季試験の受験者数(52,299人)の内訳は、社会人が約32,000名(62%)、学生が約20,000(38%)という結果でした。受験生の4割近くは学生の方で占められています。社会に出たら必ず必要になる知識だから、就職活動に備え、時間に余裕のあるうちに取得しようと動いている学生が多いようです。

●設問は3つの分野から幅広く出題

ITパスポートの試験の出題範囲は、ストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3つです。

「ストラテジ系」では、広くビジネスの視点から、企業活動とITとの関わりを中心として、身近なシステムの安全な利用に関する基礎的な知識を問います。具体的には財務諸表や損益分岐点など企業活動に関する理解を求められたり、経営分析手法としてのITの活用法を聞かれたりすることもあります。ごく初歩的なレベルではありますが、IT以前に、会社経営の仕組みについて知っている必要があるようです。

「マネジメント系」では、システム開発、プロジェクトマネジメントなどIT管理に関する基本的な用語・概念など知識を問う問題が出題されます。企業で使われるITシステムが、システムエンジニアなど開発のプロによってどのような流れで作られていくのか、またITを活用すると会社の業務はどのよう効率的に管理されるのか、そのようなフローを学ぶ分野です。

「テクノロジ系」からは、ネットワーク、セキュリティ、データベースなどIT技術に関する基本的な知識や、ハードウェアからソフトウェアまで、実際にIT機器を使う上で重要となる知識などについて出題されます。「PCは苦手」「ITは苦手」といった苦手意識を克服する上では、最もためになる分野であるといえるでしょう。

●出題形式

設問のされ方は、実務の現場で遭遇するような場面を設定し、その記述を読んで状況を理解した上で、それぞれの設問に答える形式です。2010年度春季の試験問題から抜粋して、具体的に見てみましょう。

【問13】 ASPの説明として、適切なものはどれか。

ア インターネットに接続する通信回線を提供する事業者、又はそのサービス形態
イ 会員になったユーザが閲覧できる、閉じたコミュニティを形成するインターネット上のサービス
ウ サーバ上のアプリケーションソフトウエアを、インターネット経由でユーザに提供する事業者、又はそのサービス形態
エ 情報システムをハードウェアやソフトウェアといった製品からの視点ではなく、ユーザーが利用するサービスという視点から構築していこうとする考え方

【問36】 合意済みのシステム要件に対し、機能追加となる変更依頼を顧客から受けた。この時の受託側の対応として、適切なものはどれか。

ア 運用設計担当者、変更を行うかどうかを判断する。
イ 決裁権をもつ会議や責任者が、変更を行うかどうかを判断する
ウ 当該顧客の営業担当者が、変更を行うかどうかを判断する
エ 変更に係るソフトウェアの開発担当者が主体となって、変更を行うかどうかを判断する。

いかがでしょうか。会社で仕事をするなかで、具体的に経験したことに当てはめて考えるようにすると、理解しやすい設問がITパスポート試験には多いのです。その点学生の方にはハンデがありますね。なにしろ社会人の経験がまだないわけですから。しかしITパスポートは学生の受験者が4割の学生の方にも人気の試験です。
どのような学習法が効率的か、次のページで考えてみましょう。

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